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第3章 全線開通による立川の来街者増加

新規開通地域で増加目立つ

 調査では、全線開通からほぼ半年間に14の主な商業集積地(繁華街)に買い物や娯楽で行ったかどうかを尋ねた。
図表3に住民調査の結果を、図表4に、大学生(中大生)と沿線事業所従業員の調査結果を示した。
沿線地域と近接地域の住民で半年間に立川に行った人が沿線地域で81.6%、近接地域で82.2%といずれも8割を超え、しかも行く回数が増えたと答えた人が沿線地域の全回答者の31.7%、近接地域でもこの割合が20.9%を占め、他の商業集積地に比べ著しく高い。
  中大生の場合は、半年間に行ったことがある商業集積地では若者の人気が高い新宿が91.9%でトップで、渋谷・原宿・青山が75.1%でこれに次ぐ。
しかし、立川も65.1%で3番目に入った。沿線事業所従業員では、半年間に行った人が最も多いのは、立川で90.2%だった。これに新宿が77.3%で続く。

図表4

沿線・近接地域の住民調査で、立川に買い物や娯楽で半年間に行く回数(来街回数)が「増えた」または「減った」と答えた割合を地区別に分析してみると、沿線の新規開通地域である万願寺、高幡不動、多摩センターの各地区では「増えた」人の割合が30%台後半とひときわ高いことが目をひく。

図表5

立川への来街の増加はモノレールの効果が大きい

 立川に買い物や娯楽で来る回数が増えた大きな要因は、モノレールの利用によって促されている。
このことは、万願寺以南の新規開通地域や先行開通地域の玉川上水では、立川への来街を増やすとともにモノレールを使って「買い物」「飲食」「映画やゲームなどの娯楽」に立川へ来ると答えた人が比較的多い点からもうかがえる(図表6)。
例えば、万願寺地区で立川への来街を増やした人は36.8%いたが、モノレールで立川に買い物に行く答え、しかも立川への来街を増やしたという人は同地区の26.5%いた。


半年間の来店割合は「ルミネ」がトップ

では、消費者は立川市内のどんな商業施設に行っているのか。2つの駅ビル、大型複合施設である「ファーレ立川」内の百貨店(高島屋)、他の中心部の大型店、駅の北側・南側それぞれの商店街、中心部以外の店――に分けて尋ねた(図表7、図表8)。半年間に行った割合は、沿線住民、近接地域住民、中大生、沿線事業所従業員のいずれも、駅ビル「ルミネ」がトップだった。沿線住民では64.6%、近接住民では69.0%、中大生では53.1%だった。従業員の場合は80.9%と8割を超えた。沿線住民、中大生、従業員では、駅ビル「グランデュオ」がこれに次いだ。近接住民の場合、「高島屋」が2位に入った。


沿線住民がモノレールで行った場所、行きたい場所

モノレールで行ったことがある場所を34項目からいくつでも挙げてもらったところ、沿線6地区の利用経験者全体では、駅ビル「ルミネ」が52.5%で最も多く、「ファーレ立川の百貨店(高島屋)」、駅ビル「グランデュオ」の順で続き、ベスト3を中心部の大型商業施設が独占した(図表9)。ほかの商業施設では、「他の立川中心部の大型店」が24.8%で5位に入った。6位に「ファーレ立川」の映画館、7位に「立川中心部の飲食店」と続く。ただ、「立川中心部の商店・商店街」は9.7%で15位にとどまった。中心部の商店・商店街の集客拡大が課題であることがうかがえる。
 「行きたい」場所として最も人気が高いのは西武ドーム(「行った」人は5.7%で18位)で25.6%が挙げた。多摩動物公園(24.9%)、昭和記念公園(24..1%)がこれに続いた。商業施設では、「グランデュオ」が19.3%で最も多く、「高島屋」が16.7%で続く。駅ビル「ルミネ」は13.1%だった。「立川中心部の飲食店」も8.5%あったが、「立川中心部の商店・商店街」は4.7%とその半分にとどまっている。

図表9
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